ウッドカーペットを畳の上に敷く前の基礎知識
まずは基本の考え方からいきましょう。ここを理解しているかどうかで、後悔するかどうかがほぼ決まります。

ウッドカーペットを畳の上に敷く前に知るべき注意点
ウッドカーペットを畳の上に敷いて、和室をフローリングっぽく使いたい。これ、かなりよくある相談です。賃貸でも大丈夫なのか、畳が傷まないか、湿気やカビは平気なのか。このあたり、検索しても情報がバラバラで、正直よく分からないですよね。私は畳業界で15年、住宅リフォームで10年、現場と相談の両方を見てきました。成功例も失敗例も、山ほどあります。この記事では、ウッドカーペットを畳の上に敷くときに本当に知っておいてほしいことを、現場目線で全部まとめました。読めば、あなたの部屋に合うかどうか、ちゃんと判断できるようになりますよ。
- ウッドカーペットを畳の上に敷く仕組みと注意点
- 湿気やカビを防ぐための具体的な対策
- ズレにくいウッドカーペットの選び方
- 賃貸でも安心な敷き方と管理方法
ウッドカーペットで畳をフローリング化する方法
ウッドカーペットは、畳を剥がさず、その上からそのまま敷く床材です。フローリング工事と違って、下地を組んだり、釘やボンドを使ったりしません。だから賃貸でも使いやすく、原状回復が前提の部屋でも選ばれやすいんですよね。
ただ、ここで一つ大事な前提があります。見た目はフローリングでも、床の中身は畳のままという点です。畳は構造上、踏むとわずかに沈みます。この沈みを許容できるかどうかが、向き不向きの分かれ目です。
よくある施工パターン
現場で多いのは、6畳の和室に団地間サイズのウッドカーペットを敷くケースです。寸法が合っていれば、カット不要でそのまま敷けます。ただ、柱や敷居がある部屋だと、端部の調整が必要になります。無理に押し込むと畳を傷めるので、ここは慎重にいきましょう。
フローリング化はできますが、完全なフローリングと同じ感覚で使わないことが大切です。

ウッドカーペットの専門店ELEMENTS参照
ウッドカーペットと畳の相性と注意点
ここ、かなり重要です。畳は呼吸する床材と言われていて、湿気を吸ったり吐いたりします。一方、ウッドカーペットは通気性がほぼありません。この性質の違いを理解せずに敷くと、トラブルが起きやすいです。
特に注意したいのは、畳の表面が常に覆われること。空気が動かない状態が続くと、畳床の内部に湿気がこもります。これは畳の劣化だけでなく、カビやダニの原因にもなります。
実際、相談で多いのが「半年くらい敷きっぱなしにしていたら、外したら畳が黒くなっていた」というケース。これは決して珍しくありません。
ウッドカーペットは便利ですが、畳の性質を打ち消す床材だという認識は必須です。
ウッドカーペット使用時の畳の湿気とカビ対策
ここが一番気になりますよね。結論から言うと、対策すればリスクは下げられます。ただしゼロにはできません。
私が現場で必ずすすめるのは、畳とウッドカーペットの間に除湿シートや通気マットを敷く方法です。これだけで空気の層ができ、湿気が逃げやすくなります。
具体的な対策例
- 除湿シートを全面に敷く
- すのこ状の樹脂マットを使う(但し、マットの分だけ床が上がるので段差が大きくなる)
- 月1回を目安にめくって換気する(現実的には家具などがあるから難しい)
定期的にめくって空気を入れる、これが一番効きます。
なお、住宅の湿気対策については、国土交通省も住まいの維持管理の重要性を示しています(出典:国土交通省 住宅の維持管理に関する情報)。湿気の影響は住宅全体に関わるため、あくまで一般的な目安として考え、最終的には住環境に合わせた判断が必要です。
ウッドカーペットを畳に敷くデメリット
正直な話、デメリットを知らずに敷くのが一番危ないです。まず大きいのが、畳の沈み込み。重い家具、特にタンスやベッドを置くと、その部分だけ畳がへこみます。一度ついたクセは、元に戻りません。
次に、床鳴りやたわみ。畳は均一な下地ではないので、歩く位置によって音が出ることがあります。これは製品不良ではなく、構造上仕方ない部分です。
ウッドカーペットは長期固定の床材ではない点を理解して使いましょう。
ウッドカーペットを畳に敷くメリット
もちろん、メリットも大きいです。最大の魅力は、工事なしで部屋の印象をガラッと変えられること。畳が苦手な人や、インテリアを洋風に統一したい人にはかなり便利です。
掃除のしやすさもポイント。畳だと掃除機がけに気を使いますが、ウッドカーペットならサッと拭けます。小さなお子さんやペットがいる家庭では、ここは大きなメリットですね。

ウッドカーペットを畳の上に敷く実践ポイント
ここからは、実際に敷くときの話です。失敗しないための具体策をまとめます。
和室におけるウッドカーペットの選び方
畳の上に敷くなら、部屋のサイズ感が大事です。
特に和室は江戸間、本間、団地間等同じ6帖間でもサイズが違ったりします。
和室は畳の規格で表現されることが多く、畳には江戸間(五八間)と本間(六三間)の2つの規格で表される為、一般的に分かりにくいかと思います。
ここでは江戸間、本間の詳しい説明は割愛しますが、大まかに本間が一番部屋面積が大きく、次に江戸間、さらに小さな面積の部屋を便宜上団地間と呼びます。
サイズを測る際も注意が必要で、部屋の寸法をきっちり測り過ぎると実際に敷き込む際に壁などに引っかかったりしますので、多少余白をもって測った方間違いありません。
ウッドカーペット設置時のズレ防止対策
畳の上に敷くときに一部分のワンポイントで敷く場合は、ズレ防止はした方が良いです。滑り止めシートを全面に敷くのが理想ですが、最低でも四隅は押さえましょう。
とはいえ、部屋の全面に敷き込む場合は殆どズレる事もないのでそれほど神経質になる必要はないです。
ズレる=畳が擦れるなので、対策は必須ですよ。
ウッドカーペットを畳に敷く正しい敷き方
敷く前に畳を掃除し、できれば晴れた日に換気して乾燥させます。その後、除湿シート、滑り止め、ウッドカーペットの順に重ねます。
幅の広いウッドカーペットを敷く場合は一人作業は避け、できれば二人で持ち上げながら敷くと、畳を傷めにくいです。
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賃貸では、原状回復が最優先です。両面テープや釘は使わず、置き敷きのみで完結させましょう。管理規約によっては禁止されている場合もあるので、事前確認は必須です。
最終的な判断は、管理会社や専門家に相談するのが安心です。

ウッドカーペットを畳の上に敷く総まとめ
ウッドカーペットを畳の上に敷く方法は、手軽で魅力的ですが、万能ではありません。湿気対策、ズレ防止、定期的な換気。この3つを守れるかどうかが、満足できるかの分かれ目です。
住環境によって正解は変わります。この記事を参考にしつつ、必要なら専門家に相談し、最終的にはあなたの部屋に合った方法を選んでください。
