カインズでウッドカーペット8畳用ある?購入の現実と代案

ウッドカーペット

「和室の畳をフローリングに変えて、おしゃれな洋室にしたい!」そんなDIY熱が高まった週末、真っ先に思い浮かぶのはカインズなどの大型ホームセンターではないでしょうか。特に8畳という広い空間をリフォームする場合、ネットの写真だけでは質感や色が分からず、「やっぱり実物を見て、触ってから決めたい」と思うのは当然の心理です。しかし、実際にカインズの店舗に足を運んでみると、多くの人が予想外の事態に直面します。「あれ?8畳用のウッドカーペットが見当たらない…」「あるのは柔らかいシートばかり?」といった戸惑いです。
実は、私自身も畳屋として15年、リフォーム現場で10年過ごす中で、多くのお客様から「カインズに行けばなんとかなると思っていたのに」という相談を受けてきました。結論から申し上げますと、カインズでは「8畳用の硬質ウッドカーペット」は取り扱われていません。これは店舗在庫がないだけでなく、公式オンラインショップを含めてもラインナップ自体が存在しないのです(※2024年調査時点)。
この記事では、なぜカインズには8畳用がないのかという裏事情から、カインズで買える「8畳用の代替品(クッションフロア)」のメリット、そしてどうしても硬質ウッドカーペットが欲しい場合の最適な入手ルートまで、現場レベルのリアルな情報を包み隠さずお伝えします。

  • カインズには「8畳の硬質ウッドカーペット」の取り扱い自体がない事実
  • カインズが8畳用として販売している「クッションフロアセット」の正体とメリット
  • 「江戸間」と「団地間」のサイズ違いで失敗しないための正確な計測テクニック
  • ニトリや専門店と比較した際のメリットと、あなたに最適な購入ルート
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カインズでウッドカーペット8畳を買う前に知るべき真実

まず結論からお伝えすると、カインズの実店舗に行っても、公式通販サイトを探しても、私たちが一般的にイメージする「木製の硬いウッドカーペット(8畳用)」を見つけることはできません。6畳や4.5畳まではラインナップされていますが、8畳になった途端に選択肢が消滅します。「取り寄せならできるのでは?」と思うかもしれませんが、そもそもカインズの取り扱い商品リスト(SKU)に存在しないため、取り寄せも不可能です。ここでは、その背景にある物流事情と、カインズが提示している「別の解決策」について深掘りします。

店舗在庫は少なくクッションフロアが主流の現実

カインズのカーペット売り場に行くと、ラグや絨毯は山積みされていますが、木製の「ウッドカーペット」に関しては、6畳用と4.5畳用が数本置いてある程度です。そして、8畳用に関しては影も形もありません。これはカインズに限った話ではなく、多くのホームセンターで共通する傾向ですが、特にカインズは8畳の硬質タイプを「扱わない」という戦略を明確にとっています。
最大の理由は「物流と保管の限界」です。8畳(江戸間で約352cm×352cm)というサイズは、たとえロール状に巻いても長さが3.5メートル、重量は30kg〜40kgにも達します。これを2分割したとしても、長さ175cmの重量物が2本。これほど巨大で重く、かつ破損しやすい(木材なので衝撃で割れる)商品を、店舗で在庫管理し、レジまで運び、顧客に渡すというプロセスは、ホームセンターのオペレーションとして非常に非効率なのです。

その代わりとして、カインズが「8畳の和室を洋室にしたい」というニーズに対して用意しているのが、「フローリング調カーペット(クッションフロア)のセット」です。検索で「カインズ ウッドカーペット 8畳」と調べると出てくるのは、インテリアショップゆうあい等が提供しているこの商品です。

カインズの8畳用主力商品「クッションフロアセット」とは?

素材は塩化ビニル。柔らかくてハサミで切れるシート状の床材です。8畳の広さをカバーするために、幅約176cmのロールが2本セットになっており、付属の吸着テープでつなぎ合わせる仕組みになっています。

つまり、カインズにおける8畳の正解は、「重くて硬い木製カーペット」ではなく、「軽くて加工しやすいビニール製シート」なのです。「カインズに行けば木のカーペットがあるはず」という期待は、残念ながら裏切られることになりますが、DIYの難易度を下げるという意味では、非常に理にかなったラインナップと言えます。

ここがポイント

カインズには「8畳の硬質ウッドカーペット」の取り扱いはありません。カインズで買える8畳用は、柔らかい「クッションフロア(塩ビシート)」のセット品のみです。

江戸間や団地間のサイズ違いによる失敗を防ぐ方法

カインズでクッションフロアセットを買うにしても、他店でウッドカーペットを探すにしても、絶対に避けて通れないのが「サイズ(規格)の確認」です。「うちは8畳だから8畳用を買えばいい」という単純な話ではありません。日本の「畳(ジョウ)」のサイズは地域や建物の種類によってバラバラで、同じ8畳でも面積が全く異なるからです。不動産公正取引協議会連合会の規約でも「1畳は1.62平方メートル以上」という基準はありますが、実際の住宅における畳のサイズは歴史的背景や建築工法により大きく3つの規格に分かれています(出典:不動産公正取引協議会連合会『不動産の表示に関する公正競争規約施行規則』)。

例えば、関東地方の戸建てに多い「江戸間(えどま)」と、高度経済成長期に作られた団地やマンションに多い「団地間(だんちま)」では、以下のようにサイズが劇的に異なります。

規格名8畳の目安サイズ1辺の差(対 江戸間)特徴
江戸間約352cm × 352cm基準関東や一般的な戸建て、現代のアパートに多い
団地間約340cm × 340cmマイナス12cm公団住宅、マンション、アパートに多い
本間約382cm × 382cmプラス30cm関西、中国、四国、九州の戸建てに多い

もし、あなたが「団地間(340cm幅)」のマンションに住んでいて、カインズで販売されている標準的な「江戸間(352cm幅)」のクッションフロアセットを買ったとしましょう。縦横ともに12cmも余ってしまいます。しかし、ここでカインズ製品(クッションフロア)の強みが発揮されます。素材がビニールなので、余った12cmを「自分でハサミやカッターで切り落とせる」のです。

これがもし、他店で購入した「硬質ウッドカーペット」だったら大惨事です。硬いMDFボードを12cm幅で真っ直ぐ切り落とすのは、電動工具がないと不可能です。結果、部屋に入らず粗大ゴミになります。カインズの商品戦略は、「サイズが合わないなら自分で切ればいい」というDIY精神に基づいているとも言えますが、購入前には必ずメジャーで部屋の実寸を測り、自分が住んでいるのが「何間」なのかを把握しておくことが必須です。

プロの知恵:マイナス1cmの法則

部屋の壁は、経年劣化や施工誤差で真っ直ぐではありません。数カ所測って一番短い長さを基準にし、そこからさらに「1cm引いたサイズ」の商品を選ぶと、壁にぶつからずスムーズに敷き込めます。この1cmの隙間は、部屋の歪みを吸収する重要な「遊び」なのです。

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カインズ工房ではカット対応外になることが多い

「もし他店やネット通販で8畳の硬質ウッドカーペットを買って、サイズが合わなかったら、カインズの店舗にある『カインズ工房(CAINZ DIY Style)』に持ち込んで切ってもらえばいいや」と考える方もいるかもしれません。しかし、これは非常に危険な賭けです。カインズの木材カットサービスは、非常に便利ですが万能ではありません。
まず、カインズの木材カットサービスは、原則として「その店舗で購入した木材」が対象です。持ち込み材のカットを受け付けている店舗はごく一部(会員限定など)に限られますし、仮に持ち込みOKだったとしても、ウッドカーペットは「カット対象外」となるケースがほとんどです。

その理由は、ウッドカーペットの構造にあります。ウッドカーペットは、MDF(中密度繊維板)や合板の表面にプリントシートを貼り、裏面に不織布やクッション材を貼った「複合材」です。さらに、板と板をつなぐための強力な接着剤やテープが内部に使われています。これらの異素材や接着剤は、店舗のパネルソー(大型電動ノコギリ)の刃に付着し、切れ味を落としたり、刃を欠けさせたりする原因になります。
私も現場で経験がありますが、ウッドカーペットのような複合材を無理に切ろうとすると、表面のプリントがバリバリに割れたり、断面が焦げたりして、美しく仕上がりません。店舗スタッフもそのリスクを知っているため、加工を断られるのが一般的です。「買ってからなんとかなる」という期待は捨てましょう。8畳の硬質カーペットを導入するなら、最初から「1cm単位のオーダーカット」に対応している専門店で注文するのが鉄則です。

持ち帰りは重労働で軽トラ貸出にも制限がある

「カインズには8畳ウッドカーペットがない」という事実を知らずに店舗へ行き、もし万が一、奇跡的に在庫があったとしたらどうなるでしょうか(実際はありませんが)。次に待っているのは「どうやって持って帰るか」という物流の壁です。8畳のウッドカーペットは、2分割タイプでも1本あたり約20kg、長さ175cm〜180cmあります。もし1本モノなら長さ3.5m、重さ40kgです。

カインズには便利な「軽トラック貸出サービス(60分〜120分程度無料)」がありますが、ここにも道路交通法の壁があります。一般的な軽トラックの荷台の長さは約1.94mです。もし「1本モノ(352cm)」の商品だった場合、荷台から1.5m以上もはみ出すことになります。道路交通法では、積載装置の長さの1.1倍(または1.2倍)までしか許可されておらず、3.5mの長尺物を軽トラに積むのは積載制限違反となり、貸出を断られます。

2分割タイプ(長さ約176cm)であれば積載可能ですが、今度は自宅での搬入が問題になります。20kg以上の長細いロールを抱えて、アパートの階段や狭いエレベーターを通すのは至難の業です。特にエレベーターの奥行きがない場合、階段で8階まで手運び…なんていう地獄を見る可能性もあります。カインズが8畳ウッドカーペットを置かない理由は、単に売り場のスペース問題だけでなく、こうした「顧客が持ち帰れない」「配送も困難(宅配便サイズを超える)」という物流面のリスクを回避するためでもあるのです。

自分でカット可能なクッションフロアという選択肢

ここまで、「カインズには8畳ウッドカーペットがない」「硬質タイプはサイズ調整や搬入が困難」という現実をお伝えしてきました。だからこそ、カインズが提案する「クッションフロア(CF)セット」という選択肢が、現実的な最適解として輝いてくるのです。カインズ(オンライン含む)で販売されている「インテリアショップゆうあい」等の8畳用クッションフロアセットには、以下の決定的なメリットがあります。

  • カットが自由自在: これが最大のメリットです。ハサミや大きめのカッターで、女性でもサクサク切れます。部屋の柱が出っ張っていたり、変形した間取りだったりしても、現場合わせでチョキチョキと切って、ピッタリと収めることができます。
  • 搬入が楽: 木材ではないので軽量で、丸めればコンパクトになります。女性一人でも玄関から部屋まで運ぶことができます。エレベーターに乗らないという心配もありません。
  • 継ぎ目処理も想定内: 8畳用セットには、最初から2枚のシートをつなぐための「吸着テープ」が付属していることが多く、DIY初心者でも継ぎ目処理に迷うことがありません。

「本物の木の質感」には劣りますが、施工のしやすさ、失敗のリスクの低さ、そして搬入の容易さを考えれば、カインズのこの選択肢は非常に合理的です。「ウッドカーペットがないから諦める」のではなく、「8畳ならクッションフロアの方が賢い選択かもしれない」と視点を切り替えてみてはいかがでしょうか。

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カインズと他社のウッドカーペット8畳を徹底比較

それでもやっぱり「硬い木のカーペットがいい!」という方のために、カインズ以外の選択肢(ニトリやネット通販専門店)と比較してみましょう。それぞれの特徴を理解すれば、あなたがどこで買うべきかが見えてきます。

ニトリとカインズの価格や配送サービスの大きな違い

「お、ねだん以上。」でおなじみのニトリですが、ニトリのネットショップを確認すると、「ウッドカーペット(クラウドシリーズなど)」として8畳サイズ(江戸間)の取り扱いがあります。ただし、こちらも店舗在庫として置いているケースは稀で、基本的には取り寄せか配送になります。

比較項目カインズ(ゆうあいCFセット)ニトリ(ウッドカーペット)
製品タイプクッションフロア(塩ビ)ウッドカーペット(MDF・合板)
8畳価格目安約22,000円約30,000円〜45,000円
配送・設置玄関渡し(別送品)配送員設置サービスあり(有料)
施工難易度簡単(カッター可)難しい(ノコギリ必要)
ターゲットDIY初心者・賃貸・コスパ派質感重視・持ち家・お任せ派

ニトリの強みは、大型家具と同様に有料の「配送員設置サービス」を利用できる可能性がある点です(※商品や地域によります)。これを利用すれば、重い8畳カーペットを部屋まで運び込み、梱包を解いて敷いてくれるところまで依頼できます。これは、体力に自信がない方や、高齢の方にとっては救世主のようなサービスです。一方、カインズのクッションフロアは「玄関渡し」が基本ですので、自分で敷く必要があります。

リアルな木目の質感なら通販の専門店がおすすめ

もしあなたが、「ビニールっぽいのは嫌だ」「本物のフローリングのような、足触りの良い木目がいい」と強く願うなら、カインズやニトリの実店舗よりも、ウッドカーペット専門店(ELEMENTS、アジア工房、リーベなど)のネット通販を検討すべきです。専門店は、硬質ウッドカーペットの品揃えが圧倒的です。プリント技術も進化しており、表面に木目ごとの凹凸(エンボス)加工を施した「リアルヴィンテージ」な商品や、無垢材を使用した高級ラインも選べます。

そして何より、専門店の強みは「1cm単位のオーダーカット」に対応している点です。購入時に部屋の図面や寸法を伝えれば、プロが工場でカットしてから発送してくれます。届いたら敷くだけで、柱の切り欠きまで完璧に処理された「シンデレラフィット」が手に入ります。自分で切る苦労や、サイズミスのリスクをお金(カット代数千円)で解決できると考えれば、専門店での購入は非常に賢い選択肢です。価格重視の方も、アウトレット品などを探せば意外と安く手に入ることがあります。以下の記事で人気店の比較を行っていますので、ぜひ参考にしてみてください。

ウッドカーペットの激安アウトレットの人気店比較

搬入が楽な2分割タイプと継ぎ目を目立たせない工夫

8畳サイズを導入する場合、配送業者のトラックや家庭用エレベーターの事情から、ほぼ間違いなく「2分割タイプ(2枚敷き)」を選ぶことになります。これは、8畳の部屋を「4畳×2枚」で覆う形になります。カインズのクッションフロアセットも同様に2枚セットです。ここで問題になるのが、部屋の中央にできる「継ぎ目(ジョイント部分)」です。

この継ぎ目を目立たせず、綺麗に見せるためには、プロも実践するいくつかのコツがあります。

  • 敷き込む順番: 部屋の入り口から見て「奥」から敷いていきます。2枚目は1枚目に押し付けるようにして、隙間ができないようタイトに設置します。
  • 固定方法: クッションフロアの場合、付属の「吸着テープ」を使って裏面でしっかり連結します。表面からテープを貼ると見栄えが悪いので、必ず裏側で固定します。
  • 家具の配置: これが最も効果的です。継ぎ目のライン上に、テーブル、ベッド、ラグなどを配置するレイアウトにします。視線が遮られる場所に継ぎ目を持ってくることで、生活している中ではほとんど気にならなくなります。

賃貸の畳でも安心な防カビや防ダニシートの重要性

ウッドカーペットやクッションフロアを敷く際、絶対にケチってはいけないのが「下地処理」です。畳の上に蓋をしてしまうと、畳の呼吸が妨げられ、湿気がこもりやすくなります。そのまま放置すると、数年後に引っ越す際、カーペットを剥がしたら畳がカビだらけ、ダニの死骸だらけ……という、想像するだけで恐ろしい事態になりかねません。
これを防ぐために、カインズでも販売されている「敷物用 保護シート」や、専門の「防ダニ・防カビシート」を必ず併用してください。これはクラフト紙に薬剤を染み込ませたもので、床材の下に一枚挟むだけで、湿気を調整し、ダニの繁殖を抑制してくれます。費用は数千円ですが、畳を弁償するコストに比べれば微々たるものです。カインズでクッションフロアセットを買う場合も、このシートだけは必ず一緒にカートに入れてください。

カインズのウッドカーペット8畳と最適な購入ルート

これまでの情報を整理しましょう。「ウッドカーペット 8畳 カインズ」で検索しているあなたにとって、失敗しない最適な選択肢は以下の通りです。

  • 「DIY初心者」かつ「コスト重視」の方:
    カインズには硬質ウッドカーペットはありません。ですので、カインズ(オンライン)で「インテリアショップゆうあい」のクッションフロアセットを購入するのが正解です。カッターで切れる安心感、軽さ、そして2万円台という安さは、他にはない魅力です。
  • 「木の質感重視」かつ「力仕事は避けたい」方:
    カインズではなく、ネット通販専門店のオーダーカット済み硬質ウッドカーペットか、ニトリの配送員設置サービス対応商品を選びましょう。初期費用は高くなりますが、仕上がりの満足度と体の負担のなさは段違いです。

8畳のリフォームは、部屋の印象を一撃で変える素晴らしいDIYです。和室のどんよりした空気が、パッと明るい洋室に変わる瞬間は感動ものです。「カインズにない」という事実にがっかりせず、むしろ「クッションフロアという手軽な道がある」と前向きに捉えて、あなたに合った方法で快適な洋室ライフを手に入れてくださいね!

免責事項

本記事の情報は執筆時点(2024年)のものです。商品の在庫状況や取り扱い品目、サービス内容、軽トラックの貸出条件などは店舗や時期により変更される場合があります。正確な情報は必ずカインズ公式サイトや各店舗にてご確認ください。

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