ウッドカーペットの京間サイズ選び!畳屋が教える失敗しないコツ

「京間の部屋に合うウッドカーペットが見つからない」とお悩みではありませんか。実店舗で探しても、並んでいるのは江戸間や団地間ばかりで、なかなか京間サイズや本間サイズには出会えないものですよね。私も畳屋として長年働いてきたのでよく分かりますが、京間は他の規格よりもサイズが大きく、一般的な既製品では寸法が合わないことがほとんどです。特にニトリなどの量販店では取り扱いが少ないため、6畳や8畳といった広さでも、そのまま敷ける商品を探すのは一苦労かもしれません。部屋の隅々まで綺麗に敷き詰めたい場合、オーダーカットを利用するか、あるいは少し工夫をして敷く必要があります。この記事では、元畳屋の視点から、京間の和室をフローリング化するための賢い選び方や、失敗しないサイズ計測のコツについて分かりやすく解説していきます。
DIY床材・ウッドカーペットの専門店【ELEMENTS】- 京間(本間)と他の畳サイズとの決定的な違いと注意点
- 市販のウッドカーペットで京間に対応するための具体的な解決策
- 部屋の形状に合わせて隙間なく敷き詰めるための採寸テクニック
- 畳の上にウッドカーペットを敷く際の湿気やカビ対策の重要性
「京間」と「本間」は同じ?ウッドカーペット選びで知っておくべきサイズの違い
ウッドカーペットを探し始めると、まず壁にぶつかるのが「サイズの名称」の複雑さかもしれません。特に京間の和室にお住まいの方にとって、このサイズの違いを正しく理解しておくことは、購入後の失敗を防ぐための第一歩です。ここでは、畳のプロとしての経験を交えながら、京間特有のサイズ感について解説します。
江戸間・団地間・京間(本間)の決定的なサイズ差
結論から言いますと、「京間(きょうま)」と「本間(ほんけん・ほんま)」は、基本的に同じサイズを指す言葉です。主に関西地方や中国・四国・九州地方で使われている規格で、数ある畳の規格の中で最もサイズが大きいのが特徴です。
例えば、一般的な6畳間で比較してみましょう。
| 規格名称 | 6畳の目安サイズ | 1畳あたりの大きさ |
|---|---|---|
| 京間・本間 | 約286cm × 382cm | 一番大きい |
| 江戸間 | 約261cm × 352cm | 標準的 |
| 団地間 | 約245cm × 345cm | やや小さい |
このように、同じ「6畳」という表記でも、江戸間と京間では短辺で約25cm、長辺で約30cmもの差があります。これは非常に大きな違いですね。
私が畳屋の現場にいた頃も、「6畳用のカーペットを買ったのに、部屋の端まで届かない!」という相談をよく受けました。これは、江戸間サイズのカーペットを京間の部屋に敷こうとした典型的なケースです。逆に、団地間の部屋に江戸間のカーペットを敷こうとして「入らない」という失敗もありますが、京間の場合は「足りない」という事態が起こります。
まずは、ご自身の部屋が本当に「京間」なのか、あるいは似たサイズの「六一間(ろくいちま)」なのか、メジャーで実寸を測ることが何よりも大切です。不動産屋さんの図面に「6帖」と書いてあっても、それがどの規格かは建物によって全く異なります。
なぜ「京間」のウッドカーペットはニトリやホームセンターで少ないのか
近所のホームセンターやニトリに行っても、京間サイズのウッドカーペットはほとんど在庫として置かれていません。「なんで置いてないの?」と不思議に思われるかもしれませんが、これには流通上の理由があります。
最大の理由は、やはり「需要のボリューム」と「物理的な大きさ」です。全国的に見ると、マンションやアパートなどの集合住宅では「団地間」や「江戸間」が圧倒的に多く採用されています。メーカーや店舗としては、最も売れるサイズを在庫したいと考えますから、どうしても京間はラインナップから外れがちなんですね。
運送上の課題も関係しています
ウッドカーペットは筒状に丸めて配送されますが、京間サイズになるとその長さは3メートル近くになります。これほど長尺の荷物は、一般的な宅配便では取り扱いが難しく、送料が高額になったり、エレベーターに入らなかったりするリスクが高まります。そのため、店頭在庫としては敬遠されやすいのです。
ですので、京間のウッドカーペットを探す場合は、実店舗を何軒も回るより、サイズオーダーに対応しているネット通販専門店を探すのが、時間も体力も節約できる一番の近道かなと思います。
京間の部屋にウッドカーペットを敷く2つの解決策
「じゃあ、京間の部屋にはウッドカーペットを敷けないの?」と諦める必要はありません。工務店でのリフォーム経験から言えば、やり方は大きく分けて2つあります。予算と仕上がりの好みに合わせて、どちらが良いか検討してみてください。
特注(オーダーカット)を利用してジャストサイズにする

一番おすすめなのは、大きめのサイズ(本間・京間用)を購入し、お店の「オーダーカット・サイズ加工サービス」を利用する方法です。
最近のウッドカーペット専門店では、1cm単位でカットしてくれるサービスが充実しています。京間6畳用のウッドカーペット(約285×380cmなど)をベースに、ご自宅の部屋の実寸に合わせてカットしてもらえば、まるでリフォームしたかのように美しく仕上がります。
オーダーカットのメリット
- 部屋の柱やでっぱりに合わせて「変形カット」ができる店もある
- 自分でノコギリを使う必要がなく、切り口が綺麗
- 敷くだけで部屋の隅までピタリと収まる
ただし、カット代が別途数千円かかることや、注文から到着まで少し時間がかかる点は考慮しておく必要がありますね。それでも、自分で大きな板を切る手間とリスクを考えれば、十分に価値のある投資だと思います。
「江戸間」サイズを使って隙間を調整する裏技
もう一つの方法は、あえてひと回り小さい「江戸間」サイズを購入し、部屋の中央に敷く、もしくは空いた隙間を別の部材で埋めるという方法です。
これは、「賃貸だからあまり高額な出費はしたくない」という方や、「将来引っ越す可能性がある」という方によく提案する方法です。京間の部屋に江戸間6畳を敷くと、周囲に10cm〜20cmほどの隙間ができます。この隙間を「畳が見えていても気にしない」と割り切るか、あるいは家具を置いて隠してしまうのも一つの手です。
また、DIYが得意な方であれば、隙間の部分にだけ「見切り材」や細長い板、あるいはコルクマットなどを敷き詰めて調整することも可能です。
注意点
小さいサイズを敷く場合、カーペットの端でつまずかないように注意が必要です。段差解消スロープなどを活用すると安全性が高まりますよ。
失敗しないための「採寸」と「敷き方」のコツ

ウッドカーペットの購入で一番怖いのは「サイズが合わなくて入らない」ことです。特に木製のカーペットは、布のカーペットと違って折り曲げることができません。数ミリ大きいだけで敷けないのです。ここでは、元畳屋として絶対に失敗しないための採寸方法をお伝えします。
畳の部屋は四隅でサイズが違う?正しい測り方
意外に思われるかもしれませんが、部屋というのは完全な長方形ではありません。特に築年数が経っている木造住宅や和室の場合、建物の歪みによって、部屋の端と端でサイズが微妙に異なることがよくあります。
私が現役の頃も、畳を作る時は必ず部屋の四隅と中央、すべての寸法をミリ単位で測っていました。ウッドカーペットを注文する際も同じです。
正しい採寸の3ステップ
- 部屋の「両端」と「中央」の3箇所ずつ、縦と横の長さを測る。
- 測った数値の中で、「一番小さい数値」を基準にする。
- さらに、その最小値から1cm程度引いたサイズで注文する。
「1cm引く」というのが重要なポイントです。壁とカーペットの間にわずかな隙間(クリアランス)がないと、湿気で木が膨張した時に盛り上がってしまったり、そもそも敷く時に壁に引っかかって入らなかったりします。ピッタリすぎると本当に苦労しますので、少し余裕を持たせるのがコツですね。
DIY床材・ウッドカーペットの専門店【ELEMENTS】畳のカビ・ダニを防ぐための事前準備
畳の上にウッドカーペットを敷くことに対して、「カビやダニは大丈夫?」と心配される方は非常に多いです。これに対する私の答えは、「対策をすれば大丈夫ですが、敷きっぱなしはリスクがある」です。
畳は呼吸をしています。その上に蓋をするわけですから、どうしても湿気はこもりやすくなります。工務店時代にリフォームでウッドカーペットを剥がした際、下の畳がカビだらけになっていた現場を何度か目撃しました。
推奨する対策
- 敷く前に畳を念入りに掃除機掛けし、しっかり乾燥させる。
- 畳とウッドカーペットの間に、「防虫・防カビ・防湿シート」を必ず敷く。
- 年に1〜2回はカーペットをめくって風を通す。
特に「防カビシート」は必須アイテムだと思ってください。これ一枚あるだけで、数年後の畳の状態が全く違います。大切な家を守るためにも、ここは手を抜かないようにしましょう。
実際にウッドカーペットを選ぶ際の注意点

最後に、購入ボタンを押す前に確認していただきたい、実用面での注意点をまとめました。届いてから「こんなはずじゃなかった」とならないために、ぜひチェックしてください。
重量と搬入経路の確認は必須
京間サイズのウッドカーペットは、かなりの重量になります。6畳用で25kg〜30kg、8畳用だとそれ以上になることも珍しくありません。しかも、長さが3メートル近い長尺物です。
特にマンションの2階以上にお住まいの方は、以下の点を必ず確認してください。
- エレベーターに3メートルの棒状の荷物が載るか(斜めにしても入らないことがあります)。
- 階段の踊り場で、長い荷物を回せるスペースがあるか。
- 玄関から部屋までの廊下で、曲がり角を通過できるか。
もし「一本もの」が入らない場合は、「2枚敷き(分割タイプ)」を選ぶのが賢明です。真ん中に継ぎ目はできますが、搬入も敷設作業も圧倒的に楽になります。女性一人で作業される場合などは、迷わず2枚敷きをおすすめします。
賃貸でも安心な「裏面」の仕様チェック
賃貸住宅の場合、退去時のことを考えて、元の畳や床を傷つけない配慮が必要です。
ウッドカーペットの裏面には、通常、布や不織布が貼られていますが、商品によっては裏面の処理が甘いものもあります。購入時は「裏面不織布貼り」や「傷防止フェルト付き」と明記されているものを選びましょう。
また、先ほどお話しした「防カビシート」を間に挟むことは、畳への色移りや擦れ傷を防ぐクッション代わりにもなるので、賃貸の方には特におすすめですね。
京間のウッドカーペット選びは、サイズ確認さえ慎重に行えば、決して難しいものではありません。畳の和室を一瞬でモダンな洋室に変えられる感動を、ぜひ味わってみてください。

